OpenStackに挑戦して挫折しないために、押さえておくべき心得とは?商用OpenStack選びのコツも紹介

OpenStack活用に挑戦する企業が増える一方、導入ハードルの高さから行き詰まってしまう企業も少なくないという。進化が著しい技術なだけに、専門家から十分な知見を得ることが成否を左右するといえそうだ。

2016年05月18日 10時00分 公開
[ITmedia]

 ITインフラをクラウドで構築する企業が増えている。特に、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」が本格的に利用できるまでに成長したことによって、この動きが加速し始めているようだ。

 OpenStackのメリットは、これまでパブリッククラウドでのみ提供されてきた高度な自動化の機能をオンプレミスのシステムでも実現できる点が大きい。しかしながら、OpenStackのアーキテクチャは複雑で、OSやハイパーバイザー、各種オープンソースソフトウェア(OSS)の知識も必要となるために導入は困難で、コミュニティー版を試したもののうまくいかずに諦めてしまうユーザー企業も少なくなかった。

 一方で商用OpenStackについては、Red Hatが2013年に発表した「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」をはじめ、幾つかのOpenStackディストリビューションが登場したことで、導入の容易さと安定性を求めるユーザー企業から期待を集めている。こうした製品の成熟とともに、2015年から2016年にかけて、商用OpenStackを導入するユーザー企業は増加傾向にある。

 とはいえ、OpenStackは提供するサービスが多い上、開発スピードも速く、ハードルの低いソフトウェアとはいえない。さまざまな課題を解決し、スムーズに導入して安定的に運用できるようになるには、プロフェッショナルのサービスを活用する方法も検討したい。

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