多くの企業が利用するオンラインストレージ。最初はコストや手軽さ重視で導入したものの、使い込むうちに不便を感じて乗り換えを検討する企業が多い。なぜただのオンラインストレージでは物足りなくなるのか。
調査会社アイ・ティ・アール(ITR)調査「ITR Cross View:ファイル共有市場の実態と展望2016」によると、何らかのオンラインストレージを導入している企業は5割近くに上る。一方、オンラインストレージを未導入の企業でも、その約6割では新規導入を検討しているという。
オンラインでファイルを共有したいというニーズは高い。しかし、導入済みの企業に尋ねると、実に4割弱がリプレースを予定しているというのだ。この結果は一体、何を意味するのか。
企業のオンラインストレージ選定において、最も重視されるポイントといえば、まずはウイルス対策やデータ暗号化などセキュリティに関するものだ。それに、ファイルサーバからのデータ移行、特定フォルダとの同期、コンテンツ管理製品との連携などが続く。つまりユーザー企業は、単なる安全なファイル置き場としてのオンラインストレージではなく、ファイルを共有して共同作業での業務遂行をスムーズにし、ガバナンスも含めきちんと管理することが可能な「デジタルコラボレーション」としてのツールを求めているのだ。
だが、そうした用途を最初から想定せずに導入してしまうと、多くの場合、意外に満足のいくサービスではなかったことに後で気付くことになる。調査の結果は、そんな現状を象徴しているといえる。
セキュアで使いやすく、社内外のコラボレーションを活性させてくれるツールとはどのようなものであるべきか。次のページで探っていく。
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