厳しい要件に応え、中国観光客向けWebサイトを短期間で立ち上げた秘策とは?中国向けクラウドサービスを使ったWebサイト成功事例

中国人観光客向けのWebサイト集客に力を入れる組織は少なくない。しかし中国本土からのアクセス速度と安定性は大きな課題だ。事例を基に、中国向けWebサイト構築・運営に成功した要因を解説する。

2016年07月28日 10時00分 公開
[ITmedia]

 日本企業にとって中国市場は無視できない存在だ。中国人観光客の購買意欲の高さは“爆買い”として広く知られ、インバウンド(訪日外国人)消費の拡大による売り上げ増を目的に、中国向けのプロモーション活動に力を入れる組織は少なくない。そこで広報の柱となる重要なツールがインターネットである。

 愛知県名古屋市に本社を構える独立系総合IT企業のピコ・ナレッジ。同社が愛知県観光協会のWebサイト「Aichi Now」の、グローバルな構築・運用プロジェクトに着手したとき、中国語版のWebサイト構築で問題に直面した。中国人観光客に向けたPRとWebサイト集客のためには「中国本土からのアクセス速度と安定性」が大きな課題となることが分かったのだ。

 中国向けのWebサイト運営には、日本とは異なるIT事情が問題となりがちだ。中国の商習慣や法制度、特殊なインターネット環境、独特のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)文化――これらを理解して、プロジェクトを成功につなげるための最善策が求められる。

 同社は、どのようにこの困難に対応し、プロジェクトを成功させたのか。本稿では同社の取り組みから、スムーズな中国向けWebサイト構築・運営への近道を紹介する。


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