ビジネス環境の激しい変化を前に、営業部門がSFAシステムに寄せる要望は目まぐるしく変化する。IT部門の負担を増やさず、営業部門の要望に細かく応える方法はあるのか。
SFA(営業支援)システムの導入を検討している、あるいは関心のある企業が、必ず留意しなければならないことがある。多大な労力と多額のコストをかけてようやくSFAシステムを導入したものの、変化するビジネス環境に合わせて改修の要望が情報システム部門へ頻繁に寄せられ、対応しきれず次第に使われなくなる。そんなケースが決して少なくないのだ。
なぜ、そのようなケースが多発してしまうのか。まずシステムを改修するためには通常、それなりの知識とスキルが必要になる。それが情シスの仕事だとはいっても、自ら改修できるまでの知識とスキルを持つには、越えなければならないハードルが存在する。
情シスで対応しきれない難易度の高い改修は外部委託し、コストと時間をかけて改修していくことになる。そのためフットワーク軽く改修していくのは、なかなか難しい。営業現場からの改修要望は蓄積し、未対応項目は増える一方。予算も無尽蔵にあるわけではない。そして次第に使われなくなる。こうしたサイクルに陥ってしまうのだ。
では、どうすればよいのか。理想は、営業サイドが情シスに依頼することなく、変化に応じて自分たちの使いやすいように改修していってくれることだ。だが、そんなSFAシステムが世の中に存在するのだろうか。
※本稿は、キーマンズネットからの転載記事です。
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