スマートフォンやタブレットを活用する企業が増える中、その管理もより高度な内容が求められている。統合へ向かう管理ツールの未来とは? 企業が注目すべき潮流を探る。
スマートフォンやタブレット端末のビジネス利用が広がるにつれ、多くの企業がそれらを効率的に管理する目的でMDM(モバイルデバイス管理)を導入してきた。しかし、モバイルデバイス導入の本来の目的はデバイスそのものを利用することではなく、その上でさまざまなアプリケーションを動かし、コンテンツを扱うことにある。従って真のモバイル活用を推進するには、MDMによってデバイスを管理するだけでは事足りない。
このことに早くから気付いた企業は、MDMの次のステップとでも言うべきEMM(エンタープライズモビリティ管理)の取り組みを進めている。EMMは、MDMによるデバイス管理だけでなく、モバイルアプリケーションを管理するMAM(モバイルアプリケーション管理)や、コンテンツを管理するMCM(モバイルコンテンツ管理)、メール管理のMEM(モバイルeメール管理)といった仕組みを統合し、より実践的なモバイル活用を促進するための管理基盤を提供しようというものだ。
既に多くの企業がEMMの有効性に気付き、その導入・活用に取り組んでいる他、その先を見据えた動きも活発化しつつある。「Windows 10」の登場により、クライアントPCとモバイルの垣根が崩れつつある中、従来、別々に行われていたクライアントPC管理とモバイル管理を統合したいというニーズが起こりつつあるのだ。
こうした要望に、現代の最新テクノロジーは果たしてどこまで応えることができるのか。この分野の最新動向を以降でお伝えする。
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