TechTargetジャパン会員を対象に、「暗号化の利用状況に関する読者調査」を実施した。本レポートでは、その概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2016年9〜10月、TechTargetジャパン会員を対象に「企業の暗号化に関するアンケート調査」を実施した。調査結果から、企業の暗号化の利用状況や検討状況が明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したレポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員でIT製品・サービスの導入に関与する方を対象に、「企業の暗号化の利用状況」について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2016年9月12日(月)〜10月14日(金)
総回答数:434件
※回答の比率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
企業はどのようなきっかけで暗号化システムを導入するのかを聞いたところ、「セキュリティインシデントから守る予防のため」が39.2%で一番多かった。一方、「仕事で使用するデバイス(PCやモバイルなど)の紛失があった」(7.8%)と「社外からサイバー攻撃を受けた」(2.5%)、「社内で情報漏えい事件があった」(1.2%)という“セキュリティインシデント”がきっかけで暗号化システムを導入したという回答は、11.5%に上った。一度経験したセキュリティインシデントによって自社の情報を守る重要性を実感し、暗号化システムを導入した企業が多いことが考えられる。
企業は暗号化システムに対してどのような課題を抱えているのだろうか。勤務先で導入している暗号化システムに対して抱えている課題を聞いたところ、「エンドユーザーの利便性が失われる」(27.6%)、「暗号化システム運用の手間が掛かる」(25.8%)とエンドユーザーや運用管理の利便性に関わる課題が1位、2位を占めた。その次に、「運用管理コストが高い」(24.9%)や「初期コストが高い」(18.2%)とコストの課題が続く(図2)。
一方、暗号化システムの選定ポイントを見ると、「運用管理コストの低さ」(51.2%)が一番多く、「導入コストの低さ」(47.0%)も上位にランクインしている。「エンドユーザーに負担を掛かずに利用できる」(47.2%)や「運用管理の手間が掛からない」(46.8%)といったエンドユーザーや運用管理者の利便性に関わるポイントも上位に来ている。
その他、回答者の詳細な属性や、導入している暗号化システム、導入を検討している暗号化システム、暗号化システムへの投資計画など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査レポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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