成果の出る職場は「どのデバイスからでも、全てのアプリが使える」、どう実現?生産性向上を実現する次世代クライアント環境【前編】

1人の従業員が複数のデバイス、さまざまなアプリを使って生産的な働き方を目指すことが普通になりつつある。その際の最適な環境や管理とは? 最新情報をお伝えしよう。

2017年01月18日 10時00分 公開
[ITmedia]

 近年、企業における従業員の「ワークスタイル」を、より効率的で生産性の高いものへと変革していこうという機運が高まっている。従業員一人一人の生産性を高めることが、ビジネス上の成果を高めると同時に、優秀な労働力の確保につながるとして期待されているのだ。

 「ワークスタイル変革」への期待は、そのようなビジネス上の要請に加えて、テクノロジーの進歩によるIT環境の変化が後押ししている部分も大きい。現代において、仕事を進める上でITのサポートは欠かせないが、人々とITとの関わり方は、この10年ほどの間に大きく様変わりした。

 現在の多くの職場では、クライアントPCを1人1台使うことに加えて、スマートフォンやタブレットなど、1人で複数台のデバイスを使い分ける状況が当たり前だ。ネットワーク環境の整備もあり、まさに「いつでも」「どこでも」「どんなデバイスでも」仕事ができる要件が整いつつあるように見える。

 一方、企業が考えなければならないのがセキュリティの確保やデバイス管理の問題だ。従業員が使うクライアント環境の「マルチデバイス」「マルチプラットフォーム」化が進む中で、適切な管理を行うための作業負荷やコストは高まる傾向にある。本稿では、目の前の課題を解決しつつ、Windows 10への移行やOffice365などのクラウドサービス導入など、今後の変化にも対応できる新しいクライアント管理について解説する。

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