経営者の言葉で自社の営業の現状を語ると経営層はすぐに反応する。サイバーセキュリティもそれと同じだ。提言内容を経営層の言葉で考えてみよう。
経営層はセキュリティ対策の重要性を理解してはいる。しかし、どこにお金を掛ければよいか迷っていて、納得できる提言を待っている。一方でセキュリティ担当者からは「経営層はろくに予算も付けてくれないのに、いざインシデントが起これば自分たちを悪者扱いする」という声が聞こえてきている。このギャップはなぜ発生するのか。
ただ嘆いていてもセキュリティの予算が増えるわけではない。ギャップがあるならば、IT部門は経営層が理解できる言葉を用いて自社のサイバーセキュリティの現状課題を説明し、その克服が自社の成長につながることも含めて対策を提言しよう。サイバー攻撃の現状が今どうなっているか、それによって企業がどんな不利益を被るのか、どんな防御策を取るべきなのかを明確に語ることが、予算の確保につながるのだ。
といっても、具体的には何をすればいいのか。次項から紹介する。
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