「PCを買う」という当たり前の行為に潜んでいた“これだけの無駄”PCも所有から利用へ

クライアントPCを購入して利用する――。ごく当たり前に見えるこの選択は、その後の運用・管理に掛かる負荷を考えると、実は必ずしも賢い判断とはいえない。

2017年09月14日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業のクライアントPCといえば、これまでは「所有するもの」という感覚が一般的だった。クライアントPCは導入から運用、廃棄まで、そのライフサイクル全体でさまざまな管理作業が必要になる。クライアントPCを調達し、キッティングしてエンドユーザーに配布するまでの初期段階はもちろん、運用中の保守やユーザーサポート、セキュリティなどの管理、さらには更新時や故障に伴う交換の際のデータ移行、廃棄に伴うデータ消去など、一連の作業を積み上げていくと相当な工数になってしまう。

 自社で全てのクライアントPCを所有するとなれば、ある程度の期間は同じ機種を使い続けることになる。その結果、働き方改革などのために新たな端末のニーズが出てきても、更新サイクルに合わなければ導入をためらってしまうなど、機器構成の柔軟性に課題が生じてしまう。もちろん、コストや柔軟性の課題は、自社で所有する場合に限らずリースで導入した場合も同様だ。そうした課題を抱える企業に対して1つの解決策となるのは、クライアントPCの「ライフサイクル全体」をサービスとして利用する、という選択肢である。

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