インフラ運用自動化に不可欠な「可視化」、その具体策とは?可視化があるから自動化ができる

複雑化するインフラの運用負荷を劇的に軽減するには、自動化を押し進める以外に有力な道はない。その歩を進める前に、どうしても着手しなければならないことがある。

2017年10月04日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業ITは、旧来の物理環境から仮想化環境へ、オンプレミスからクラウドへとシフトしつつある。組織によって頻度や速度に差はあれ、新しい環境へと移行していくことは確かだ。その環境の変化は、サーバやストレージだけではなくネットワークにも大きな変革が求められるようになり、それに伴って運用負荷もこれまで以上に高まる可能性がある。

 ネットワーク運用の課題に対する解として、特に注目すべきなのが「自動化」技術である。リアルタイムの要求や状況に合わせて自律的に稼働するネットワークこそが、次世代の企業ITに求められるというわけだ。もちろん今すぐ完全な自動化を実現できるというわけではなく、ネットワーク業界は徐々にその歩みを早めている段階だ。

 ネットワーク運用自動化の大前提として重要になるのが「可視化」である。人間にしても人工知能(AI)システムにしても、要求や状況を把握する手段がなければ、対応方法を判断することができないからだ。そこで本稿では、ネットワーク運用自動化のための可視化について、具体的な手法を解説する。

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