激変するビジネス環境を先取りするクラウド+HCIの最適解を探る次世代ITインフラはこうなる

ビジネスが変化する中で、アプリケーションの基盤としてITインフラに何が求められているのか。それはクラウドとの連携を前提としたアーキテクチャだ。

2017年10月05日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 ITを武器に急速に台頭しつつある「ディスラプター(破壊者)」と呼ばれる新興企業に対抗しながら、今後も安定的にビジネスを成長させていくために、多くの企業が「デジタルトランスフォーメーション」に取り組み始めている。そのためにITインフラには、ビジネスのスピード感に追随できるだけの柔軟性が求められる。これまでのように、アプリケーションを構築するたびにインフラの設計を長期間かけて設計・構築していては、とてもディスラプターと互角に戦っていくことはできない。

 そこで効果を発揮するのが、ITインフラのリソースを迅速に調達でき、かつその規模を柔軟に拡張・縮小できるパブリッククラウドの活用だ。デジタルトランスフォーメーションの推進には、パブリッククラウドの活用はもはや不可欠とさえいえる。

 一方で、企業システムの全てをパブリッククラウド環境に構築するのも現実的ではない。パブリッククラウドと共に、従来のオンプレミスやプライベートクラウド環境も並行して運用していかざるを得ない。多くの企業ではこれまで、オンプレミスやプライベートクラウドの運用だけでも手いっぱいだったのに、これにパブリッククラウドも加わるとなると、ITインフラの運用にかかる負荷はかつてないほど高くなる。これではデジタルトランスフォーメーションどころか、ITインフラの安定稼働すらおぼつかなくなる……。クラウドとハイパーコンバージドインフラ(HCI)を連携させた“最適解”の候補を紹介しよう。

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