データベースの統合による運用効率向上のカギは「マルチテナントアーキテクチャ」にあった。これまでのDB統合の課題を解決する新アーキテクチャを紹介する。
散在するデータベース環境が引き起こす運用管理作業に関するさまざまな課題を解決するために、多くの企業が取り組んでいるのが「データベース統合」、あるいは「プライベートクラウドの構築」だ。しかしながらサーバ仮想化など、これまでのデータベース統合手法では、DB運用管理面においては統合のメリットを得ることが難しい。
そこに登場した新しいDB統合手法が、Oracle Database 12cのマルチテナントアーキテクチャである。マルチテナントアーキテクチャでは、データベースごとにインスタンスを立ち上げるのではなく、「コンテナデータベース(CDB)」と呼ばれるデータベース上で複数の仮想的なデータベースとして「プラガブルデータベース(PDB)」を実行することで、それぞれのデータベースの独立性を確保しながらインスタンス統合を行うことができる。
本稿では、プロビジョニング、アップグレード、バックアップ/リカバリーなどにおいて、マルチテナントがいかに運用効率を改善するか紹介する。
※本稿は、@ITからの転載記事です。
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