HCIで「そもそもやりたかったこと」「諦めたくないこと」を実現する方法導入断念企業があらためて注目するのには理由がある

HCIは「メリットに注目して評価したが、トレードオフが多過ぎて導入を断念した」という企業が案外と多い。そんな一度諦めた企業が食指を動かす製品が登場したという。

2018年01月31日 10時00分 公開
[ITmedia]

 管理性を劇的に高められるストレージ基盤として注目を集めるハイバーコンバージドインフラ(HCI)。従来型の3層アーキテクチャと異なり、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)を使って、サーバ、ネットワーク、ストレージを融合することが大きな特徴だ。

 管理者は、3層アーキテクチャにまつわるHBAやNIC、LUNなどのストレージ管理やネットワーク管理の手間から解放され、純粋に業務のワークロードを管理すればよくなる。エンジニア不足が深刻化し、限られたリソースでITシステムに対応しなければならない状況の中、HCIは救いの手として期待されている。

 しかし、HCIに関心を持ちながら導入を見送った企業から聞こえてくるのは「かゆいところに手が届かない」という声だ。確かに管理はシンプルになり、スケーラビリティもある。だが、パフォーマンスや柔軟性といった3層アーキテクチャのメリットまで失われてしまう、と評価されている。

 このような中、「一般的なHCIは利便性と引き換えにブラックボックスが存在することが多く、ユーザーの自由を奪う」と指摘するベンダーが出現、「過去、HCI導入を諦めた企業から評価を受けることが多い」というユニークなHCIを発表して注目を集めている。面白いのは、既存HCIの「ここがダメ」という点を、定義にとらわれずに解決している点だ。

 各社から多種多様なHCI製品が登場する中、満を持して登場した後発のHCIは、「新世代HCI」ともいうべき特徴を備えている。ポイントはHCIの本来あるべき「目的」と手段の整理にあるという。その真意を取材した。

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