ディスク暗号化製品をどう選ぶ? Windows 10へ移行する前に考慮すべき点とはWindows 10の機能更新(大型アップデート)に潜むリスク

顧客の開発情報を扱うためPCにディスク暗号化を導入していたAVCマルチメディアソフトは、Windows 10の大型アップデートが自社に大きな影響を与えると気付く。選んだ道は。

2018年02月13日 10時00分 公開
[ITmedia]

 パナソニックグループを中心に、組み込みソフトウェアやネットワーク、モバイルクラウド関連のさまざまなシステムとソフトウェアの受託開発を行うAVCマルチメディアソフト。本社のある大阪だけでなく、横浜や札幌など複数の拠点と関連企業、協力企業も含め、約1000人が働く同社にとって、PC内に保存されたソースコードや製品設計データはまさに「財産」。万一のことがあれば、自社にとってだけでなく顧客にとっても一大事だ。

 データ保護のために、同社では社外に持ち出すPC約700台全てにフルディスク暗号化製品を導入していた。しかし、その製品はOSのセキュリティパッチ適用時にOSが起動しなくなるといった不具合を起こすことがまれにあり、最悪の場合はリカバリーできずユーザーのデータが消失する、といった状況に追い込まれることもあった。

 さらに、追い打ちをかける事態がやって来る。「Windows 10」への移行だ。Windows 10ではこれまでのWindows OSとは異なり、半年ごとに大型アップデートがリリースされる。これは避けられない事態だ。導入済みの製品では大型アップデートを適用する際に、その都度、ディスクを復号して大型アップデートを適用し、再度暗号化するしかなかった。これでは復号・暗号化中にPCに負荷がかかり社員の作業に影響が出る。さらに、まれにあるデータ消失のリスクがさらに高まることが予想されたのだ。

 同社はこのような状況から脱却すべく、フルディスク暗号化製品のリプレースを検討した。安全性と生産性を両立するために同社が選んだサービスは一体何だったのだろうか。


提供:NECキャピタルソリューション株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部