「Windows Server 2008/2008 R2」の延長サポート終了が2020年1月14日に迫っている。残された時間を、ファイルサーバを見直す最大のチャンスと捉えよう。
IT部門にとって、OSのサポート終了は常に頭を悩ませる問題だ。そして今、少しずつ火が付き始めているのが「Windows Server 2008/2008 R2」のリプレースではないだろうか。Windows Server 2008/2008 R2を利用したファイルサーバは、いまだ多くの企業で運用されているが、同OSのメインストリームサポートは2015年1月13日に終了し、現在は延長サポートに入っている。新機能プログラムは提供されず、セキュリティ更新プログラムのみが提供されている状況だ。そして2020年1月14日には、このセキュリティ更新プログラムも提供されなくなる。
もちろん、サポート終了後も使い続けることは可能だが、ファイルサーバは常にゼロデイ攻撃と同様のリスクにさらされることになる。また、古いOSで運用しているファイルサーバは、ハードウェアも老朽化が進んでいるのではないだろうか。消耗品が故障すると交換部品の入手が困難な場合があり、特にHDDが破損すると重要なファイルが失われたり、復旧に長時間を要したり、業務に大きな影響を及ぼす。
Windows Server 2008/2008 R2を利用したファイルサーバのリプレースは、少しでも余裕のあるうちに検討を始めることが得策だ。今回のリプレースのタイミングをむしろ前向きに捉え、ファイルサーバの棚卸しを実施するまたとない機会と考えたい。既存のファイルサーバ上で事前にファイルの見える化と整理をしておくことで、リプレースに伴う作業負荷を大幅に軽減することができる。これにより、ファイルサーバを利用するユーザーの生産性が向上し、ひいては「働き方改革」に貢献することも可能だ。
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