復旧に自信がない85%のIT担当者が最低限押さえるべき「リスク」と「対処法」システム復旧に自信があるITプロはわずか15%

IT担当者の85%は「システム復旧に自信がない」という。状況に即した復旧計画見直しに手が回らない企業では、どうすれば効率よく確実にシステムを復旧できるだろうか。

2018年07月27日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業が持つ情報システムは種類が多岐にわたるようになり、それぞれが抱えるデータ量もかつてないほど増えている。そしてそれらの多くは、事業運営上、あるいはコンプライアンスやガバナンス上、失うことが許されない。

 ならば、データ保護の体制は万全かというと、実際はそうではない。Syncsortが2018年1月10日に発表した調査レポート「The 2018 State of Resilience」のサマリーでは、IT担当者の85%が「復旧計画を立てていない」または「自社の復旧計画に100%の確信はない」と回答したことが明らかになっている*。

 万一システム障害が起こった時、安全に対処する準備が整っていると明言できる企業はわずか15%。その他のほとんどの回答者が復旧方法を計画していないか計画の検証を十分に行っておらず、どんなケースでどう失敗するかの目星も付いていない可能性が高い。現状とは異なる環境で策定した古い復旧計画がそのままになっているケースもあるだろう。

 システム復旧では技術的な問題だけでなく組織的な課題もリスクになりやすいが、こうした情報も復旧計画の検証や実行経験がなければ勘所をつかみにくいポイントだ。

 そこで、本稿ではバックアップ/リカバリーの現場で実際によくある失敗を類型化して問題の所在を解説、対処法のベストプラクティスを併せて紹介する。

* https://www.syncsort.com/en/About/News-Center/Press-Release/Syncsort-State-of-Resilience-Report


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