データドリブン不可避の時代、いつまでもExcel頼みでいいのかもはや「Excel依存」

「Microsoft Excel」を使ったデータ分析やレポートを経営判断に利用する企業は珍しくない。だがファイルサーバで共有したExcelのデータシートで「データドリブン経営」を目指すのは限界がある。

2018年11月27日 10時00分 公開
[ITmedia]

 近年、膨大なデータを分析してビジネスに役立てる「データドリブン」を志向する企業は珍しくなくなってきている。数字などのデータを読むのが得意で「Microsoft Excel」(以下、Excel)を使いこなすビジネスパーソンは、そうした企業における理想の人材といえる。

 しかし、それは従来の話だ。個人がそれぞれのローカル環境で生成したExcelファイルをファイルサーバなどで共有するというワークスタイルは、今や限界を迎えている。部署ごとの独自ルールで集計されたレポートを受け取っても、データやルールが統合されていなければ全社の意思決定には使えないからだ。場合によっては、レポートに記載された数字が部署によって異なっていたり、やりとりが複雑になるうちに数字が先祖返りしてしまったりして、非効率な運用につながりかねない。「Excel依存」の状態を脱し、同じデータを1つのツールでリアルタイムに可視化する環境を整えることは、多くの企業の共通課題といえる。

 「Excelでなければ何でもいい」のかといえば、それも違う。もちろん、Excelよりも使い勝手の悪いツールは論外だ。しかしツール単体の使い勝手は良くても、複数のツールが乱立することで組織全体の運用が混乱することもある。目的を明確化し、関係者がそれぞれの立場で使いやすいツールを選ぶことが何よりも重要だ。本稿では「TechTargetジャパン」と「キーマンズネット」の会員を対象にしたアンケート結果から、多くの企業が悩む「Excel依存」という問題の本質を理解し、そこから脱出するための方法と正しいツール選定について解説する。


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