労働の担い手の減少は、企業にとって今後の持続的な成長を困難にする大きな問題だ。そこで注目を集めるのはRPA活用だ。しかし、適用範囲の見極めや導入製品選定に悩む企業もあるだろう。本稿では、選定や活用のポイントを伝える。
世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本。日本の労働人口(15〜64歳)は2018年現在で約7000万人だが、経産省の推計によると2030年には10%に当たる700万人が減少し、2040年にはそこからさらに1割減少すると見込まれている。
労働の担い手の減少は、企業にとって今後の持続的な成長や組織の維持を困難にする大きな問題だ。その打開策として導入が進んでいるのが、ホワイトカラーのルーティン作業をロボットが代行することでオフィス業務を効率化する「RPA(ロボティックプロセスオートメーション)」である。だがRPAの利用は一筋縄でいくものではない。事実、RPAを一度は採用したものの運用フェーズで思わぬ課題が噴出し、利用中止に追い込まれる企業も少なくない。本稿では、RPA導入の成功を阻む要因を探るとともに、目指すべき活用方法を解説する。
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