製造業の競争力強化、まずはデザインレビュー運営の効率化から人力依存の運営は限界

製造業のプロジェクト管理のなかでも、デザインレビューの運営はとりわけ緻密さが要求される。だが、いまだ表計算ツールによる「力技」の管理をしている企業も少なくない。データを一元管理し、ヒューマンエラーを防ぐ方法はないのか。

2019年03月20日 10時00分 公開
[ITmedia]

 製造業のプロジェクト管理業務のなかでも、重要度が極めて高いにもかかわらず管理しにくいものが「生産準備プロセス」だ。製品を企画し、試作品を開発し、量産体制を構築するためのステップである。

 生産準備プロセスは、速やかに、そして抜けや漏れがないよう緻密に進めなければならない。ただしこのプロセスに長い時間をかけ過ぎると、製造体制を整えたときには市場トレンドが変わってしまっていることもある。とはいえ十分な検討をせずに短期間で製造開始すれば、思わぬ不具合が発生したり、狙い通りの成果を創出できなかったりする結果に陥りかねない。特にデザインレビューと、そのアウトプットの反映をきっちり実施しなければ、顧客が満足できる製品を作ることは難しいものだ。

 デザインレビューで検討すべき項目は、製品のライフサイクルや機能、安全性、操作性、デザイン、生産性、コスト、法規制など多岐にわたり、レビューに関わる関係部署も複数にまたがる。だからこそ、レビュープロセスの状況を可視化し、課題と解決の実行に抜け漏れが起きないようにして、関係者間で情報を共有することが重要になる。もちろん、開発過程を含めたスケジュール管理も必要だ。

 デザインレビューを含む生産準備プロセスを厳密に管理するのに、手作業の運営では限界がある。本稿では、製造業の生産準備プロセスを強力にサポートするツールを紹介する。


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