連結決算を必要とする企業で子会社との連携不足により意図せぬ不適切会計が発生するケースがある。原因の一つは会計情報の人力管理だ。大規模ERP導入により解決するケースもあるが、それが難しい企業もある。企業が取り得る新たな選択肢とは。
「不適切会計」は、必ずしも悪意を持って行われるものではない。東京商工リサーチの調査によれば、原因のおよそ40%は「誤り」だそうだ(注)。グループ展開している企業であれば、体制の整備が未完成なまま事業規模が拡大し、本部と子会社の連携不足から意図せぬ不適切会計が発生してしまうケースもあるだろう。
注:東京商工リサーチ「2018年全上場企業『不適切な会計・経理の開示企業』調査」より。
子会社にとっても、親会社の指示に沿った会計情報を管理し、提出する業務は負荷が大きい。「本部が本当に欲しい情報」が取りこぼされてしまうこともある。
上記のような状況を改善し、子会社と本部の負担を軽減し、人的ミスや意図的な不正が起こり得ないIT環境をどう整備するか。財務経理部門から要求を受けることの多いIT部門も納得の解決策を紹介する。
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