「どこでもデータセンター」が次の主流になる“エッジ”な理由鍵は「エッジ領域でのデータ活用」

エッジ領域のデータ活用が進むにつれ「データを取得したその場」でも活用する分散データセンターが必要とされ始めている。場所は分散しつつも、一元的に利活用できるデータセンターを実現するためにはどのような技術が必要なのか。

2019年05月07日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 従来の企業システムはデータセンターに集約されており、そこで生み出されたさまざまなデータをビジネスに活用するのが一般的であった。その常識が、大きく変わりつつある。

 現在のデータは、クラウドやモバイル、IoT(モノのインターネット)デバイスなど、旧来のデータセンター以外の場所で生まれることが主流になっているためだ。

 自動車の自動運転などは良い例だ。自動運転はその場で得たデータ(周囲の状況)に応じてリアルタイムに処理(運転)する必要がある。都度データセンターにデータを送り、分析するなどという時間はない。自動車がリアルタイムでデータ処理する機能を持たなければならない。

 このように、これからのデータセンターは従来のようにどこか1カ所に集約するのではなく、ネットワークのつながるさまざまな場所へ分散すべきだ。これからの企業はそうした「いずれの場所でも大きな1つのデータセンターのように利用できる」技術を積極的に採り入れていかなければならないだろう。

 こうしたデータセンター構築に役立つのが「HCI」(ハイパーコンバージドインフラ)だ。データセンターを拡張するという視点において、HCIは「コンパクトでハイパフォーマンスを実現するITインフラを多様な場所へ設置できる」という強みがある。では、分散されたデータセンターにとって、どのようなHCIが望ましいのだろうか。次ページで選定のポイントを紹介しよう。


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