実質的な“ゼロ”情シスを目指す富士経済、辻料理学館のVDI導入事例企業によって異なるVDIの在り方

働き方の多様化への要求にVDI環境の整備は急務だ。だが分野ごとに専任担当を就けられる大企業と違い、兼任の担当者しかいない企業としては頭の痛い問題だ。異なるアプローチから導入を実現した有力企業の事例から解決する手段を紹介する。

2019年05月31日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 さまざまな難題や試練に直面したとき、まず「他の人はどうしているんだろう」と考え、誰かに意見を聞いたり、情報を調べたりする人は多いだろう。これは企業ITの領域でも同じだ。他社はどのようにプロジェクトを立ち上げ、検討や導入、運用のプロセスを進めたのか。特に自社に近い業種や規模の企業における先行導入事例は大いに参考になる。

 だが、情シスの担当者がシステム運用以外の業務を兼任している場合は、そう簡単にはいかない。他社の情シスや有識者に話を聞きたくても、つてがなかったり、日常業務に追われて調査に時間を割けられなかったりということはよくあることだ。しかも、そんな状況であるにもかかわらず、働き方改革の機運の高まりを受け、経営層は「早急にテレワークができる環境を整えてほしい」と彼らにしてみれば当然の依頼をしてくる。

 本稿は、富士ソフトの支援により仮想デスクトップインフラ(以下、VDI)導入を実現した富士経済と辻料理学館 辻調理師専門学校・辻製菓専門学校の担当者に成功の要因を聞いた。この2社は、VDI導入の背景やプロセス、採用した方式、目指したゴールが大きく異なる。だが両社には「情シスの担当者がシステム運用以外の業務を抱える兼任担当である」という共通点があった。

 両社はどのようにVDI導入を成功させたのか。次ページで紹介する。

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