オンプレミスの仮想環境をクラウドに移行したいと考える企業は少なくない。だが仮想マシン作り直しの手間や、通信速度の低下など、思わぬ障壁にぶつかり移行が思うように進まないケースもある。こうした課題を抜本的に解決するには。
サーバ仮想化は当たり前の技術となって久しい。中には仮想化基盤を導入して10年以上が経過し、社内で数百〜数千の仮想サーバが稼働している環境も珍しくない。こうなると、当初は物理サーバの台数削減によるコスト削減メリットを享受できていたものの、情報システム部門の運用管理作業が次第に肥大して複雑になり、費用対効果が薄れてきてしまうケースも出てくる。
一方、事業部門は日に日に早まる市場環境の変化や顧客の要望の変化に付いてくために、システムを素早くスモールスタートで構築できるパブリッククラウドの利用を積極的に進めている。「アマゾン ウェブ サービス」(AWS)をはじめとするパブリッククラウドは、年々その機能やサービスを充実させており、事業部門が主体となって進める「攻めのIT」のプラットフォームとして魅力的な存在になっている。
こうした動きを受けて「守りのIT」の業務システムもパブリッククラウドに移行して、運用負荷を低減する試みが各所で始まっている。しかしこれまでは情報システム部門が主体となり、オンプレミスの仮想環境で多くの人手や手間を掛けて運用してきたシステムを、いざクラウドに移行するとなると、そこにはさまざまな障壁が立ちはだかる。スムーズなクラウド移行を実現するには、どんな条件を解決する必要があるのだろうか。
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