大規模メールシステムの運用をアウトソーシングしていたリコーは、システムの状態が把握できないという課題を抱えていた。セキュリティを向上させつつ、送受信状況の可視化やトラフィック制御の実現によって運用環境を改善した方法とは。
メールやグループウェアは、企業にとって欠かせないコミュニケーションツールだ。リコーは他社に先駆け、1995年からそれらのツールを活用してきた。国内で3万人、グローバルで9万人を超える従業員を抱える同社は、膨大な量のメールが社内外を飛び交う。
リコーはメール用のゲートウェイサーバを含むインターネット接続環境の運用をアウトソーシングしていた。そのため、インターネット接続環境の稼働状況を自社で把握できず、セキュリティ強化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に踏み出せなかった。そこで同社は、メールシステムを含むインフラを自社で運用することに決めた。
この取り組みの中で、リコーはメールゲートウェイをオンプレミスで構築し、メールシステムをグループウェアからクラウドサービスに切り替えた。巨大なメールシステムをどのように管理しているのか、そのポイントを聞いた。
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