システム開発の成功は「外注先選び」が全て、そのポイントは検索や人脈を頼った探し方では見つからない

「自社の事情や業務に合わせてシステムを開発したい」と思っても、まずシステム開発会社を探す段階でつまずいてしまうケースは少なくない。どこで探し、どう問い合わせればよいのか、要望に応えてくれる開発会社と出会う方法を紹介する。

2019年09月30日 10時00分 公開
[ITmedia]

 業務の効率化や課題解決を実現する方法として、システム開発は有効な手段の一つだ。パッケージソフトの導入と違い、独自開発ならば自社特有の事情や業務に合ったシステムを作ることができる。しかし、いざ開発するとなるとハードルは高いのが現実だ。実際に「システム開発のプロジェクトが炎上した」という話を耳にすることも珍しくない。

 社内にシステム開発のノウハウがなければ、システム開発会社に外注することになる。この外注先選定が、システム開発の成否を左右すると言っても過言ではない。重要なのは、今、抱えている課題にマッチしたシステム開発会社を選ぶことだ。システム開発会社の得意分野は何か、業界知識があるかどうか、スキルやコスト感が合うかどうかといった条件と照らし合わせて検討することになるだろう。

 問題は、どこでその外注先を探すのかという点だ。ここで途端に行き詰まってしまう。調べ方が分からない、システム開発会社の得意分野を示す情報を見ても自社に合うかどうか分からない、システム開発の専門知識がなくどう問い合わせればよいのか分からない――と、八方ふさがりになってしまうケースもある。

現状のシステム開発会社探しは「運頼み」

 システム開発会社を探す方法は大きく分けて2つある。1つ目は「Webで検索する」「展示会に行く」といったオープンな場で探す方法だ。確かに、Webで検索すればシステム開発会社が多数ヒットする。展示会に行けばさまざまなシステム開発会社が出展している。しかし、その中から本当に自社に合った企業を探し出すのは至難の業だ。「幅広い分野をカバーできる」とうたうシステム開発会社は少なくないが、システム開発会社の得意分野や苦手分野などを調査し、その実態を見極めるとなれば骨が折れる。「名前を知っている企業ならば安心」と考えて大手システム開発会社に問い合わせても、桁違いに高額な見積もりを提示されて発注を断念せざるを得なかった、というケースも珍しくない。

 2つ目は「既に取引実績のあるシステム開発会社に相談する」「つてを頼って知り合いのシステム開発会社を紹介してもらう」といった、既存のつながりを頼りに探す方法だ。この方法は知らないシステム開発会社に相談するよりも安心できそうだが、そう単純ではない。過去に取引があったからといって、次の案件にそのシステム開発会社が適しているかどうかは分からないためだ。話は持ち掛けたものの、システム会社の得意分野ではない場合、プロジェクトが先に進まないこともしばしばある。知り合いに紹介してもらう場合も同様に、そのシステム開発会社が自社の課題やニーズにマッチしているとは限らない。

 運良く自社の要望に適したシステム開発会社に巡り合えたとしても「今、自社案件に応じられるリソースがあるかどうかまでは分からない」という問題は、2つの方法に共通する不安材料として残る。リソースを確保できずにタイミングが合わず、なかなか開発に着手できないまま案件自体が立ち消えになってしまった、という事態になりかねない。このような探し方で、自社の要件にマッチし、タイムリーに引き受けてもらえるシステム開発会社を見つけられるかどうかは、まさに「運頼み」なのだ。

要望を整理し、マッチする会社を紹介する「発注ナビ」

 そこで今、注目を集めているのが、システム開発を依頼したい企業とシステム開発会社をつなぐマッチングサービス「発注ナビ」だ。

図 発注ナビのWebサイトトップ画面

 世の中にはさまざまなマッチングサービスがある。中には依頼者自身が記入した要件がWebサイトに公開され、それをシステム開発会社が見て見積もりを送ってくる、というサービスがある。こうした場合に問題になるのは、依頼者が「依頼内容を的確に記述する」スキルを持っているかどうかだ。漠然とした依頼内容では、システム開発会社は適切に見積もることができず、本来は不要な工数まで考慮し、見積もりが高くなってしまうことも少なくない。

 発注ナビの特徴は、そのような依頼者とシステム開発会社の「ミスマッチ」を防ぐための仕組みを導入している点だ。依頼者が依頼の概要を発注ナビに送信すると、発注ナビの担当者が依頼者に電話をかけ、マッチングに必要な内容をヒアリングする。

  • 要望に対して適切な予算か
  • どういう依頼内容にすれば、システム開発会社から適切な見積もりがもらえるか

 といった要望を、システム開発に詳しい担当者が整理してくれるのだ。システム開発の外注に不慣れな担当者であれば、依頼の内容が妥当かどうか、相場観を適切に把握できているかどうかも分からない場合がある。専任のスタッフに依頼内容を整理してもらえるのは、それだけでも大きなメリットと言える。

 そもそも、システム開発会社を探す際は自社でやりたいことを明確にする必要がある。開発したいものが不明瞭であれば、どのシステム開発会社が合うのかも分からないためだ。しかし、システムに詳しくなければ「開発したいものを明確にする」こと自体が難しい。こうした場合でも、発注ナビであればシステム開発に詳しい担当者が要件を整理し、システム開発会社とのマッチングまで適切に導いてくれるだろう。

 発注ナビの大きな強みは、1800社以上のシステム開発会社に関する情報を保持していることにある。この中から、要望に応えられそうな複数のシステム開発会社を、問い合わせから1営業日という早さで提示する。システム開発会社として登録されている企業は、全国各地の、さまざまな業界やスキル、得意分野を持つ企業であり、場所や案件の規模を問わず利用できる。紹介するシステム開発会社も、依頼内容を見て受注可能としてエントリーした企業に絞られるため、「リソース不足で今は受注できない」といったケースはない。候補企業が紹介された後のコミュニケーションには一切制約が存在しないので、システム開発会社と自由にやりとりし、要望にマッチした企業に依頼すればいい。これらのサービスは全て無料で利用でき、発注企業側は一切費用がかからない。

図 発注ナビの利用フロー《クリックで拡大》

業界事情に詳しい開発会社とマッチングした事例も

 実際の事例を2つ紹介しよう。下水道工事などに使われる掘削機であるシールドマシンを製造するサン・シールドは、報告書作成などの業務を効率化するためにIT活用を推進し、その施策としてシステム開発の外注を検討していた。業界事情に詳しいシステム開発会社を希望して発注ナビに依頼したところ、ニーズに沿った開発実績のある企業を複数社紹介された。その中で業態への理解が深いシステム開発会社に発注し、無事にシステム開発が終了。今もさらなる業務のシステム化を推進している。

 フリーランスエンジニア向けの仕事マッチングサービスを提供するネクストエッジは、サービス開始に伴う新しいWebシステムの構築のために、発注ナビでシステム開発会社を探すことにした。「さまざまな管理機能を盛り込んだリッチな管理システムを作りたい」という要望を出していたが、紹介されたあるシステム開発会社に「最初からそこまでの機能は不要では」という提案を受けたという。ネクストエッジはこの点を、「自社のビジネスをしっかり考えて提案してくれるシステム開発会社と出会えた」と高く評価している。

 注目したい点は、発注ナビの成約率の高さだ。システム開発に関する問い合わせのうち、半数ほどが1回目のシステム開発会社の紹介で契約に至っているという。もちろん、予算が合わないなどの理由ですぐに決まらないケースもある。だが発注ナビでは一度紹介されたシステム開発会社と直接やりとりすることに一切制限がない。そのため「今回のプロジェクトでは合わなかったが、次のプロジェクトで依頼した」というケースも珍しくない。

 発注ナビに登録するシステム開発会社は毎月およそ40社ずつ増えている。最近は人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)など最先端の技術の知見を有する登録企業も増え、どのような案件であってもシステム開発会社を紹介できないケースはほとんどないという。「システム化したいけれど、誰に頼めばよいのか、何から始めればよいのか分からない」と悩んでいるならば、発注ナビが大きな助けになるはずだ。

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※ご記入例

  • 発注内容 病院予約システムの開発
  • 参考サイト 病院空き時間検索.com
  • 要望・状況 当院の予約システムを構築したい。ご利用いただいた方にアンケートを取るシステムを作りたい。
  • 予算 200万〜300万円目安
  • 納期 半年以内に納品希望

提供:発注ナビ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部