本当に「会計ソフトで十分」か? 中小企業こそERPを使うべき理由まず経営状態を可視化する

多くの中小企業は、人材不足や事業継承といった直近の課題と、デジタル化やグローバル化といった大きな社会構造の変化に追われている。これらの問題を抜本的に解決するには「ERP」が有効なツールとなる。

2019年10月10日 10時00分 公開
[ITmedia]

 中小企業の多くは、人手不足や経営者の高齢化による事業継承問題など、一朝一夕では解決困難な課題に頭を悩ませている。そういった問題が足元に迫っている一方で、デジタル化やグローバル化といった社会構造の変化は顕著になった。異業種や海外から参入した企業が急に競合となることもあり、競争力の強化は待ったなしの状況だ。

 成長を目指す企業はもちろん、既存ビジネスを維持・発展させたい企業にも、社会と経済の動向をあまねく把握し、変化に応じてビジネスに求められるアクションを選択することが求められている。そのために有効なツールの一つがERP(統合業務ソフトウェア)である。ERPによって財務状況や経営成績を正確かつリアルタイムに把握することが、的確で迅速なアクションにつながるからだ。

 「ERPは大企業のためのツール」という古いイメージも一部にはあるが、実は全ての中小企業が取り組むべきものである。最も身近な「デジタルトランスフォーメーション」として、大きな経営効果が期待できる。その理由を詳しく解説する。

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