オープンソースのKubernetesでクラウドネイティブなITインフラを構築・運用するのは、思うほど容易ではない。Kubernetes環境を構築して簡便に運用したいなら、商用ディストリビューションという選択肢もある。
レガシーシステムから脱却し、クラウドネイティブに変革する取り組みを推進する企業は少なくない。レガシーシステムは、度重なるカスタム開発によるブラックボックス化、密結合による拡張性のなさ、サポート終了でアップデートが提供されなくなることによる、バージョンの固定化といった課題を抱えている。サーバ仮想化技術も一般的に利用されるようになって10年以上がたち、レガシーシステムの一つになりつつある。
こうした課題を解決するには、クラウドに移行するのと同時に、アプリケーションをモノリシックな構造からマイクロサービスアーキテクチャへと変革することが、有力な手段となる。このときオープンソースのコンテナ管理ツール「Kubernetes」の導入は選択肢の一つになるが、その環境を自社で構築したり運用したりすることは、思うほど容易ではない。例えば商用ディストリビューションを選ぶことで、オープンソースソフトウェア(OSS)にまつわる悩みの幾つかは回避できる可能性がある。
本記事では、デルとEMCジャパンが2019年10月23日に開催した「Dell Technologies Forum 2019 - Tokyo」のセッションを基に、Kubernetes環境の展開と運用を簡素化するヒントを紹介する。
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