テレワークを実現するITとして、オンプレミスVDIとDaaSのどちらにすべきかと検討する企業は少なくない。「Windows Virtual Desktop」(WVD)はDaaSの新たな選択肢となるか。WVDが向いている企業、向いていない企業の見極めのポイントは。
企業が利用するデスクトップの機能をクラウドサービスとして提供するDaaS(Desktop as a Service)が注目を集めている。これまでテレワークを実現するITといえば、サーバにデスクトップを集約して運用するVDI(仮想デスクトップインフラ)に一定のニーズがあったが、あらゆる企業に適しているツールとは言い難かった。コストや運用の難しさといった制約に阻まれて、なかなかVDI導入に踏み切れない企業も少なくなかった。DaaSはオンプレミスのVDIと同等の機能をクラウドサービスとして提供することで、オンプレミスのVDIの制約を克服する存在になるものと期待を集めている。
中でも2019年9月にMicrosoftが一般提供を開始した「Windows Virtual Desktop」(WVD)は、仮想デスクトップの裾野を広げる可能性があるDaaSとして関心の高まりを見せている。VDIやクライアントPCの更改時期を迎え、WVDの導入を本格的に検討している企業もあるだろう。
ただしサービスの提供が始まって間もないこともあり、情報が不足している面もある。WVDは企業のどのような課題の解決に役立ち、他のDaaSやオンプレミスのVDIと比べてどんな長所や短所があるのだろうか。DaaSやVDIの有識者に詳しく聞いてみた。
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