「クラウド化しろ」鶴の一声で巻き起こる現場の大混乱を回避する方法とは“その先”を見据えたクラウド移行

国内でもクラウドへのリフト&シフトの動きが鮮明になってきた。しかし、実現したいことばかりに目が向いて、移行後の“シナリオ”がおろそかになっていないだろうか。

2020年04月09日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流も相まって、スケーラビリティや柔軟性を求めてシステム基盤をクラウドに乗り換える風潮は年々強まる一方だ。トップや経営層の“鶴の一声”で、ある日突然クラウド化を命じられる組織もあるだろう。

 こうした突然のお達しにIT部門は困惑を隠せない。「クラウド化しろ」と言われても、市場にはクラウドサービス事業者が多数存在し、どの事業者がベストなのかが分からない。既存のシステムが今まで通り安定して稼働できるかどうかにも不安がある。できれば“そのままの状態で”安全にクラウドに移行したいというのがIT担当者の本音だろう。当然、移行後の運用のことも考えなければならない。クラウド化することで運用体制を変える必要があるのであれば、そうした点も検討事項に入る。

 このように、「システム基盤をクラウドに乗り換える」と簡単に言っても対応すべきことは山ほどある。こうした苦労を伴うことを知らない経営層からのトップダウンの指示に現場はどう応えたらよいのだろうか。

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