AIのビジネス活用が進む一方で、自社の課題・目的に対してAIをどう活用すればよいか分からないという企業も少なくない。その参考となる事例が、北海道のエネルギー供給を担う、いちたかガスワンの取り組みだ。
冬の北海道での灯油配送は雪との戦いだ。降雪は道幅を狭め、路面の凍結につながる。灯油タンクが雪で埋まることもしばしばだ。エネルギー供給を担う、いちたかガスワンでは、この予測困難な状況を配送員の経験でカバーしてきたが、ベテラン以外の配送員や、病欠などによる配送員の交代に際し、業務効率が悪化するという課題も抱えていた。そこで同社は、ノウハウのデータ化とAI活用に取り組んだ。
従来、情報共有のために利用してきた紙の配送伝票や手書きのメモを全てデータ化。タブレットから、配送先や駐車場所、タンクの位置、給油実績を可視化できるようにした。また、何より各配送員のノウハウに頼っていた配送計画を変えたのがAIだ。オンプレミスの基幹システムのデータ、天候・気象情報を取り込み、誰でも効率的な配送計画を策定できる環境を実現した。
注目すべきは、その導入スピードとスムーズな実用化だ。アプリケーションの開発に要した期間はわずか1カ月。これに3シーズンを通じた実証や洗練を加え、現場のニーズに合ったアプリに育て上げた。本Webキャストでは、同社の事例を基に、課題解決策としてのAI活用のポイントを解説する。
みなさまがお持ちのアイティメディアID会員情報で「IBM X-Online Digtal Event Portal」のコンテンツをご覧いただけます。
以上で登録は完了です。動画の閲覧が可能になります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.