ガバナンス強化で変わる子会社のIT戦略、調査から見えたメリット/デメリットデル・テクノロジーズ株式会社提供ホワイトペーパー

多くの企業グループでは、ITガバナンスの強化、それに伴う共通IT基盤の利用が拡大している。だが、親会社の管理強化はメリットばかりを与えるわけではない。グループ子会社を調査し、IT施策の実態と、管理による違いを探った。

2020年07月30日 10時00分 公開
[ITmedia]

 昨今求められるITガバナンスの強化によって、大手企業のグループ子会社ではITの意思決定における親会社の影響力が強まるとみられている。ただ、この変化は決してメリットだけ与えるものではない。そこで、国内の従業員1000人以上の企業、約200社から親会社の影響力によるIT施策の実態を調査した。

 現状では、親会社が子会社のITを管理する企業は約25%。子会社が独自にITの意思決定を行う企業も30%強と少なくない。この親会社の管理によって差が出たものの1つがIT予算だ。IT予算が親会社管理の企業では「大幅に減少する」との回答率が最も多かった。予算獲得の難しさから既存システムの老朽化に対する危機感も強い。

 一方、子会社が独自にIT戦略を決定できる企業では、セキュリティや人材育成における課題感が強かった。親会社からの自由がある半面、両分野では苦労が多いようだ。本資料では、このようなグループ子会社におけるIT戦略の実態を明らかにしている。子会社のみならず、子会社を抱える親会社にとっても指針となる内容だ。