全社的なテレワークを急速に進めた企業で役に立ったツールの一つがDaaSだ。仮想デスクトップを実現する手段の中でも導入が容易なことが特徴だが、運用負荷は意外と大きい。この課題を解決する秘策を紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は企業のテレワーク移行を加速させた。企業は従業員や顧客の安全を確保するために、物理的な移動や対面でのコミュニケーションを避けるニューノーマル時代の働き方を実現する必要に迫られている。このような背景から、サービスとしての仮想デスクトップ(DaaS)が注目を集めている。
仮想デスクトップインフラ(VDI)はDaaSの要素技術としても使われるデスクトップ仮想化技術の一つだ。ただしオンプレミスのインフラにVDIを構築する場合、物理サーバの調達やシステム構築が必要となり、需要が急増したときにリソースを拡張することが難しい。DaaSはクラウドで稼働するサーバを使用しているため、ITインフラの調達や構築が不要ですぐに始めるには適している。オンプレミスのVDIと比べスケーリングが容易で、人数の増減に合わせたITインフラの拡張と縮小も容易だ。ニューノーマルの働き方を短期間で整える必要がある企業にとって、適したサービスの一つと言える。
Microsoftの「Windows Virtual Desktop」(WVD)は、「Windows 10」やオフィススイートの「Microsoft 365」などのMicrosoft製品・サービスと特に相性が良いDaaSの一つだ。しかし日本では2019年9月にリリースされたばかりということもあり、導入や運用に課題があることは確か。WVDの運用負荷を軽減するには、どうすればよいのか。
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