IDやパスワードが流出した際の不正アクセスはランサムウェア(身代金要求型マルウェア)といった大規模な攻撃につながりかねない。システムを守るためのID管理のポイントは。
「IAM」(IDおよびアクセス管理)は、適切なユーザーが適切なタイミングで、適切な理由によってシステムにアクセスできるようにするための手法や技術だ。不正アクセスを防ぐためにはIAMが欠かせない。しかしIAMは複雑な仕組みなので、実装や運用に当たってさまざまな点に注意する必要がある。具体的に、どうすればIAMを強化できるのか。本稿はIAMを強化する「8大ポイント」のうち、1つ目と2つ目を紹介する。
「社内からのアクセスだから安全」という従来の考え方は、セキュリティの観点から見れば危険だ。それに対し、ゼロトラストセキュリティは社内外を問わず、全ての通信を危ないと見なして、アクセスを要求する全てのユーザーに認証を求める手法だ。ゼロトラストセキュリティの仕組みはユーザーだけではなくデバイスの安全性も検証し、複数の観点でチェックすることによってセキュリティの向上を図る。ゼロトラストセキュリティの実装に当たり、以下がポイントになる。
不正アクセスを防ぐには、ユーザー名とパスワードだけの認証では不十分だ。フィッシングをはじめとしたソーシャルエンジニアリング(人の心理を巧みに操って意図通りの行動をさせる詐欺手法)によってユーザー名とパスワードが流出する恐れがある。MFA(多要素認証)ツールはアクセスを許可する前、本人であることを証明するために複数の形式で認証を要求する。そのため、ユーザー名とパスワードが流出しても不正アクセスを防止できる。MFAツールの利用に当たり、以下がポイントになる。
中編は、3つ目と4つ目のポイントを取り上げる。
米国Informa TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
2025年のバレンタインのトレンドを購買実態から分析 「カカオショック」の影響は?
読売広告社は、ショッパーインサイトの食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM...
生成AIへの期待値の変化 DeepSeek台頭がマーケターに突きつける課題とは?
AI 生成の広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス結果重視で非...
2024年に視聴者が検索したテレビCM 2位は中国のあのEVメーカー、1位は?
2024年にテレビCMを通して視聴者が気になりWeb検索したものは何だったのか。ノバセルが発...