今回取り上げるのは「ダイヤモンド演算子」です。名前だけ聞くと宝石商が使う用語のようにも聞こえますが、JAVA開発者の“手間を削る”頼れる存在です。
IT現場には、独特の用語がたくさんあります。普段目にしているのに、言葉の意味や読み方が曖昧なままのことも。知っておくと役に立つ“IT謎用語”クイズに挑戦してみましょう。
――「ダイヤモンド演算子」とは、何を指す言葉でしょうか?
プログラミング言語および開発・実行環境「Java」における機能「ジェネリクス」(Generics)で指定した型情報を自動的に補完し、同じ型を繰り返し記述しなくても済むようにする仕組みです。
Javaでは、バージョン5から「ジェネリクス」が利用できるようになり、型に依存しない汎用(はんよう)的なデータ構造や関数を記述できるようになりました。
以下のJavaサンプルプログラムは、ジェネリクスを使用して「ArrayList」クラス(データと処理をまとめた「オブジェクト」の設計図)のインスタンスを生成しています。インスタンスは、クラスの設計に沿って生成した実体のことです。
List<String> list = new ArrayList<String>();
この処理で、「String」型の変数をリスト構造にした「list」という名前のArrayListオブジェクトを生成できます。ただここでの問題は、Stringを2回書かなければいけない冗長さです。こうしたジェネリクスの冗長性を減らすために、Javaのバージョン7は「ダイヤモンド演算子」(<>)を導入しました。
ダイヤモンド演算子は、変数宣言時に左辺で指定するジェネリクスの型を右辺のジェネリクスの型に“コピーする”仕組みです。そのため、開発者は型をもう一度繰り返す必要がありません。ダイヤモンド演算子を使って先ほどの例を書き直すと以下のようになります。
List<String> list = new ArrayList<>();
見た目がすっきりし、ソースコード全体の可読性も向上します。まさに“書かなくていいものは書かない”という合理性の結晶です。
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