機密情報ファイルの分散を認識し対策を行うWinnyウイルスから機密情報を守れ!【最終回】

Winnyを原因とする情報流出の対策は、従来と違って対策するべき範囲が広いことが特徴となっている。単にWinny対策製品を導入するのではなく、重要なファイルの居場所を把握することが重要だ。

2006年06月07日 14時56分 公開
[TechTarget]

 従来の情報流出事件は、企業ネットワーク内にある顧客リストなどのファイルが外部から不正にアクセスされたり、設定ミスなどによってアクセス可能な状態になっていたことが原因のほとんどだった。しかし、Winnyウイルス感染を原因とする最近の情報流出事件は、社員などの個人用PCが流出元であるケースが非常に多い。

 これまでの対策は、企業ネットワークやWebアプリケーションなどの不正侵入対策が中心であったが、Winnyを原因とする情報流出対策はそれだけでは到底防ぎきれない。企業の守りだけを固めていればよいという時代は終わってしまったのだ。これからは、流出した場合に被害が発生するような重要なファイルがどこにあるのかを意識した上で、対策を行っていく必要がある。

 社員が業務で使用するファイルを自宅に持ち帰って作業するというケースは多く、実際問題としてこれを防ぐことは難しい。このようなケースも想定した上での対策が必要になるわけだ。今回は、各所に分散する重要なファイルをどのような方法で守るべきかを考えてみよう。

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