WinnyユーザーのPCがゾンビPCに変わる日Winnyウイルスから機密情報を守れ!【第3回】

Winnyウイルスは次々と亜種が発生しており、感染した際の被害範囲も大きくなってきている。さらにWinny本体にもセキュリティホールが発見されたことで、さらに強力なウイルスが登場する危険性が出てきた。

2006年05月31日 19時16分 公開
[吉澤 亨史,TechTarget]

 Winnyに代表されるP2Pファイル共有ソフトは、ネットワークなどに特別な設定を行うことなく、インターネット上のユーザーとファイルを共有できることが特徴だ。しかし、この手軽さが企業ネットワークのセキュリティに穴を空け、甚大な被害を受けるきっかけになりかねない。

 Winnyウイルスの蔓延により機密情報が流出する事件が後を絶たないが、事態はもっと深刻になってきている。Winnyそのものに脆弱性が発見され、その脆弱性を攻撃するコードがインターネット上に公開された。もはやWinnyを攻撃し、さらなる被害を引き起こす新たなウイルスが発生するのは時間の問題という状況になっているのだ。仮にボットを組み合わせたウイルスが登場したら、ネットワークそのものが使用できなくなるほどの打撃を受ける可能性もある。

 今回は、そもそもP2Pファイル共有ソフトとは何か、歴史を簡単に振り返りながら、その便利さに隠された危険性を洗い出していく。また、脆弱性の判明から攻撃コードの公開と、一連の流れから予想される脅威を考えてみよう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...