Excel活用による財務モデリングスキルアップトレーニングが開始 NEWS

日本CFO協会、TAC、レジックス、マイクロソフトが協業し、Excelを活用した経理・財務スキル検定科目の設置およびトレーニングの提供を開始する。

2008年09月18日 19時27分 公開
[TechTargetジャパン]

 日本CFO協会、TAC、レジックス、マイクロソフトは9月18日、「Microsoft Office Excel」を活用した経理・財務プロフェッショナル向けの財務モデリング強化トレーニングの提供と能力検定試験を実施することを発表した。本協業では、日本CFO協会が提供する経理・財務スキル検定(※FASS検定)の一環として、Excelを使った財務モデリングスキルの標準化とその評価のための試験を2009年3月までに開始すべく、検討委員会の設立と調査、試験開発を行う。

(※)経済産業省の2004年度高度専門人材育成事業「経理・財務サービス・スキルスタンダード普及促進モデル事業」で実証された、経理・財務実務のスキルを客観的に測定するための検定試験。2008年9月現在、累積受験者数は1万3000人を超える。

 TACでは、岡崎京介氏(レジックス代表取締役、日本CFO協会主任研究員)を講師として開講している「財務モデリング講座」を拡張し、日本CFO協会が実施する試験に対応したトレーニングとして提供予定。本トレーニングは、財務モデリングについて何をどう習得すべかを体系化し、変数の取り扱い方法や数式の作成思想など、伝承が困難な「考え方」を重視した構成となる。

 マイクロソフトは、財務モデリング力評価試験の検討委員会への参画、セミナーやプロモーション活動を通じて、Excel活用による財務モデリングの理解促進をサポートするとしている。

 各団体は、Excelが莫大な金額の予算策定や事業投資案件シミュレーションなどの業務処理にまで応用されているにもかかわらず、利用者の多くはOJTや自習でその方法を習得しているという現状を指摘。「モデルの作成や修正に膨大な時間がかかる」「作成されるデータの再利用や分析が困難」といった作業効率上の問題のみならず、「モデリングスキルの伝承が難しく、モデルの検証や引き継ぎが困難」といったことから生じる安全性や統制上の問題が発生しているとしている。

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