日本版SOX法などで求められているスプレッドシートの内部統制。これを実現するソリューションが登場した。
沖コンサルティングソリューションズとクレッシェンドは9月12日、Microsoft Office Excel用の内部統制ソリューション「SS SOXing」を共同開発し、販売開始したことを発表した。
日本版SOX法においては、財務諸表の報告プロセスに用いられるスプレッドシートが内部統制の対象とされている。また、金融庁の金融検査マニュアルやFISC(金融情報センター)のシステム監査指針においては、エンドユーザーコンピューティング環境におけるスプレッドシートの内部統制の強化指針が盛り込まれている。
同ソリューションは、Excelで作成された統制対象となるスプレッドシートを内部統制に適合させるもの。管理対象スプレッドシートの選定支援と新版管理・証跡管理機能を持つ基本パッケージ「SS 運用管理ソリューション」と、スプレッドシートのドキュメントを自動生成するオプション「SS ドキュメント化支援ソリューション」で構成されている。
SS 運用管理ソリューションは、スプレッドシートを分析し、内部統制の管理対象とするか否かの選定を支援。さらに、各クライアントPCでの利用を許可しつつ最新のスプレッドシートを管理・提供する機能や、スプレッドシートの変更などを証跡として残す機能を提供する。
SS ドキュメント化支援ソリューションは、Excelのブック概要、マクロ一覧、シートごとの関数の数とその一覧、シート内リンク情報といったドキュメントを自動生成し、ドキュメント整備を支援する。
対応するExcelのバージョンは97/2000/XP(2002)/2003/2007で、クライアントOSはWindows NT/2000/XP/Vista。価格は、SS 運用管理ソリューションが最小構成(管理対象50ブック、利用者数10人)で200万円(税別)。オプションのSS ドキュメント化支援ソリューションは、管理対象シート数などにより変動。2008年10月上旬の出荷予定。
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