Microsoft VDIのRDPを改善する
VDIでHDエクスペリエンスを提供するWindows Server 8の2つの機能
Windows Server 8では、Remote Desktop Session HostとRemoteFXの組み合わせにより、VDI環境においてデータ転送プロトコルやコネクションブローカーを頼らずに高解像度エクスペリエンスを体験できる。
Hyper-V、Terminal Server、Remote Desktop Protocol(RDP)の各技術を組み合わせれば、米Microsoftは有力な仮想デスクトップインフラ(VDI)スイートを開発する基盤を手に入れることができる。同社はWindows Server 8でRDPを改善することにより、この狙いをついに実現できそうだ。
Microsoftのデスクトップ仮想化製品を結び付けるための要となる技術がRDPだ。これは仮想PCのI/Oをエンドポイントに配信する役割を担うディスプレープロトコルである。このプロトコルを改良することにより、Microsoftはサーバでホストされる仮想デスクトップのパフォーマンスを大幅に強化できる。
高解像度リモートデスクトップ
このディスプレープロトコルは、サーバでホスティングされるVDIソリューションの最も重要な機能の1つだ。遅延、ネットワークトラフィックの混雑、帯域幅の制約など、ネットワーク上でデスクトップを配信するのに伴う多数の問題にディスプレープロトコルが対処できなければ、エンドユーザーの生産性が低下する。
ここで最も重要なポイントは、このディスプレープロトコル(そしてその基盤となる技術)が高解像度(HD)エクスペリエンスを実現できるということだ。HDエクスペリエンスとは、仮想PCの操作と物理的なデスクトップPCの操作がほとんど区別できないことを意味する。言い換えれば、VDI環境では、USB端末からのアクセス、画面の更新速度、アプリケーションのパフォーマンスなど全てが、物理PCと比べて遜色のないものでなければならないということだ。
VDIセッションの解像度を左右する要因は他にもたくさんあるが、ディスプレープロトコルはとりわけ重要な役割を果たす。そして多くの仮想化ベンダーが、HDエクスペリエンスを実現することを狙った独自のディスプレープロトコルを開発した。「Citrix HDX」もそういったプロトコルの1つだ(参考:どれを選ぶか 3大ベンダーのデスクトップ仮想化技術比較)。
Windows Server 8のRemoteFX
Windows Server 8では、Remote Desktop Session Host(RDSH)がRemoteFXをサポートする。RDSHとRemoteFXの組み合わせは、Windows Server 8のVDIエクスペリエンスを再定義する。これにより、ITプロフェッショナルはサードパーティーのディスプレープロトコルやコネクションブローカーに頼らなくてもHDエクスペリエンスを提供できるようになる。
RemoteFXに対応したRDPクライアントは、サーバ側のVDI用GPUをサポートするため、メディアリッチなデスクトップやアプリケーションを仮想デスクトップ上で実行でき、端末、タブレット、その他の疑似ダム/シンクライアントでもパフォーマンスの低下を感じることはない。
これは、スムーズな動画再生や、ハードウェアアクセラレーションを利用したWindows 7 Aero UIとWindows 8 Metro UIなどのPCのネイティブ機能、そしてDirectX 10およびOpenGL 1.1のフルサポートを仮想デスクトップ上で実現できることを意味する。この新機能はリモートデスクトップのユーザーインタフェースだけでなく、配信されるアプリケーションにも対応する(米CitrixのXenAppでアプリケーションをリモートデスクトップに配信する機能に近い)。
加えて、RemoteFXとRDSHの組み合わせは、1つのゴールドマスターイメージから仮想デスクトップテンプレートを作成する機能をサポートする。このゴールドマスターイメージはディスクに保存され、カスタマイズされた個別セッションをサポートする1つの仮想マシンとしてメモリ内にインスタンス化される。つまり、IT部門はカスタマイズされたデスクトップ、アプリケーション、個人ストレージをリモートデスクトップユーザーに配信する際にシステムポリシーを適用できるということだ。
RDPのパフォーマンスと機能の改善、そしてWAN/LANトラフィックを最適化するトラフィック管理機能の改善により、こういった機能を全てエンドポイントで実現することができる。バックエンドでは、これらの改善によってメモリとストレージへの要求が緩和される。
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