2012年06月06日 09時00分 UPDATE
特集/連載

BIのROIは高められるかBIを全社利用するために「セルフサービスBI」に足りないもの

特定部門にしか使われなかったBIツールの全社利用を促進するために、BIベンダーは「セルフサービスBI」を主張している。しかし真の全社利用を実現するにはまだ幾つかの課題がある。

[Christina Torode,TechTarget]

 2009年に米調査会社のGartnerが開催したビジネスインテリジェンス(BI)に関するカンファレンスで、幅広いユーザーが情報を探索し、独自のダッシュボードやリポートを作成できる新タイプのデータ発見ツールが話題を呼んだ。今では「セルフサービスBI」と呼ばれることが多いこのアプローチは、BIの投資対効果(ROI)を最大限に高める鍵になる可能性がある。しかし、その実現のためには、専門家によるおぜん立てが不可欠だ。

 カナダのRBC Capital Markets傘下の投資会社であるRBC Wealth Management USAの例を見てみよう。従業員数6000人の同社では、米Tableau SoftwareのWebベースのデータアナリティクスツール「Tableau Server」を導入して以来、BI担当者チームに依頼する従業員が40人から450人に増えている。Tableau Serverは、BIツールの専門家でなくても、また、複雑なデータクエリを覚えなくても利用できる。従業員が欲しいデータを要求すると、Webリンクが提供され、そこにアクセスしてカスタムリポートを作成したり、データを操作して、ドリルダウン機能を持つ独自のチャートやダッシュボードを作成したりできる仕組みだ。

 このセルフサービスBIツールは利用が目覚ましく進んでいると、RBC Wealth Managementのコーポレートインテリジェンス担当副社長、ショーン・スポット氏は語った。しかし、それは専門家によるガイダンスや膨大なバックエンド作業のおかげだ。「スタッフ全員のデスクトップにBIツールを配布して、彼らが自力でマスターしてデータを探せるようになると期待するわけにはいかない」

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news144.jpg

オフライン広告の効果可視化とマーケターの働き方改革に向け、サイカとインテージが業務提携
サイカとインテージは業務提携を行い、オフライン広告の効果測定における汎用的な分析ソ...

news027.jpg

電通など3社、“人”基点でコンテンツマーケティングを高度化する「People Driven Content Marketing」を提供
電通と電通デジタル、サイバー・コミュニケーションズの電通グループ3社は、“人”基点で...

news014.jpg

スマホサイトのユーザビリティ 業種別1位は通信、企業別では?――トライベック・ストラテジー調査
トライベック・ストラテジーとトライベック・ブランド戦略研究所は、「スマートフォンユ...