2社ともIFRSの「初度適用」に基づく調整表を合わせて開示。IFRS適用の影響額を明らかにした。
ディー・エヌ・エー(DeNA)とSBIホールディングスは8月9日、IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)を初適用した2013年3月期第1四半期の決算短信をそれぞれ開示した。2社ともIFRSの「初度適用」に基づく調整表を合わせて開示しており、IFRS適用の影響額を明らかにしている。
DeNAによると、日本基準で開示した2012年3月期通期決算にIFRSを適用した場合、その影響額は売上収益で8億円の増加、営業利益は31億円の減少となる。売上収益について、日本基準ではアイテム購入時に売り上げを一括計上していたが、IFRSでは取引の進捗度に合わせて収益を按分計上するように変更。またEC事業ではモバオクの月会費などの売上収益を純額から総額開示に変更した。
営業利益への影響では、IFRS適用でのれんの償却を停止したことで26億円の増加となる。ただ、日本基準でのれん計上していた子会社の取得対価の一部を費用計上したことで36億円のマイナスも発生。期ずれとなっていた連結子会社の連結対象期間を3月31日に統一したことでも、のれんが変動する。同社は有形固定資産の減価償却方法も定率法から定額法に変更した。
SBIホールディングスでは、2012年3月期の通期決算にIFRSを適用すると、のれんの減損テストによって21億3400万円の減損損失が発生。また連結範囲の見直しなどで62億6300万の資本の減少がみられるという。有形固定資産はIFRS適用に伴って定額法を採用。2012年3月期通期では、関連して利益剰余金が6億6500万円の増加になるという。金融商品についてもIFRS第9号の適用などで資本の額に影響が出ている。
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