2015年7月にサポートが終了したWindows Server 2003だが、まだ多くのサーバで稼働している。OS移行の準備ができるまで、取りあえずWindows Server 2003を延命する方法を紹介する。
「Windows Server 2003」のサポートが終了し、セキュリティ修正プログラムが提供されなくなった。今、IT部門はその対応を求められている。
アプリケーション移行についての専門知識を提供する英Camwoodによると、Windows Server 2003がいまだ世界中の約1100万台ものコンピュータで運用され、英国企業でも40万社がこれに該当するという。
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セキュリティ更新プログラムが提供されないと、Windows Server 2003を実行するコンピュータはゼロデイ攻撃を受けやすくなるばかりか、法令順守の問題も生じる。
IT調査会社米IDCは、2015年2月に発行したリポートで「サポートが受けられる最新OSを導入できない組織は、法令順守の要件を満たせないだけでなく、事業部門、パートナー、顧客のニーズにも応えられないのではないかという大きな懸念が生じる」と報告している。
例えば、顧客にクレジットカード決済を提供する企業が、サポートが終了したOSを使い続けると、PCI DSS 3.0の準拠条件を満たしていないことになる。
アナリスト企業の英Freeform Dynamicsで主席アナリストを務めるトニー・ロック氏によると、IT部門はプラットフォームの移行について長年の経験があるが、常に頭を悩ますのはWindows Server 2003を使用している場所を特定することだという。
「インベントリデータを最新状態に保っていない組織は多い。今すぐやるべきことは、Windows Server 2003を実行しているコンピュータがどこにあるかを、とにかく早急に調べることだ。そのためのインベントリ検出ツールは多数ある」
Microsoftのカスタムサポート契約は高額になるため、サポートが終了したOSを保護するツールを多くのITセキュリティ企業が開発している。
例えば米Tripwireは、サポートが終了したOSのセキュリティ脆弱性を特定する無償ツールをリリースしている。同社の「SecureCheq for Windows Server 2003」は、Windows Server 2003の最も一般的な脆弱性と危険な構成ミス20個が含まれていないかどうかをスキャンする。
Tripwireのシニアセキュリティアナリスト、ケン・ウェスティン氏は次のように話している。「現在は、Windows Server 2003システムを強化して攻撃対象領域を減らす実用的な手順を踏むことができる。こうした手順は、たとえ新たなゼロデイ脆弱性の波にさらされても、Windows Server 2003を実行しているデバイスを攻撃者が侵害するのを難しくする」
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