いまさら聞けない「SAN」と「NAS」 アーキテクチャで読み解く、その違いとはファイル、ブロック、オブジェクト(2/3 ページ)

2018年12月14日 05時00分 公開

NASのメリット

 NASの大きなメリットは使いやすさだ。NASのメタデータは階層構造になっているため、ユーザーが理解をしやすい。ユーザーはブラウザを使用してファイル名を確認したり、分かりやすい名前を付けたフォルダで整理できたりする。

 ユーザーがどこにいてもデータを共有できるため、共同作業に向いている。ネットワークに接続されたデバイスからファイルやフォルダに簡単にアクセスできるためだ。音声、動画、Webサイト、テキストファイル、「Microsoft Office」のドキュメントなど、非構造化データを管理できる。

 取り付けるディスク数や容量を増やすことでストレージ全体の容量を増やせる。このアプローチを「スケールアップNAS」と呼ぶ。クラスタ化して「スケールアウトNAS」にするというアプローチも取れる。ハイエンド型のNASは、RAID用にディスクを収容できるようになっている。

 UNIXの標準規約であるPOSIXに準拠したファイルアクセスができるため、セキュリティやファイルアクセスの一元管理も容易だ。

NASのデメリット

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...