「AIOps」のノウハウ、賢い使い方のヒント

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、AIOpsに関する運用&Tipsの記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

AIOpsとは AI技術で運用自動化

 「AIOps」は、システム運用(Ops)に人工知能(AI)技術を用いることを表す。機械学習(ML)などのAI技術で、システムに生じる問題の特定と解決を自動化する。企業のシステムは、ログをはじめとするさまざまなデータを生成している。AIOpsツールはこれらのデータを使ってシステムを監視し、システム同士の依存関係を可視化する。(続きはページの末尾にあります)

AIOps関連の運用&Tips

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AIOpsツールでは、予測分析、正常性評価、予防措置の提案が可能になる。発生した問題に反応して解決するために面倒な作業全てをこなす管理業務はなくなる。

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攻めのIT運用自動化が進展、運用担当者の今後の役割は?

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(2017/6/8)

AIOpsを導入する3つのメリット

 AIOpsツールは、次の3つのメリットを企業にもたらす。

1.日常業務を自動化する

 IT担当者の日常業務には、エンドユーザーの需要に応じたシステムのリソース確保や、重要性の低いシステムのアラートへの対処などがある。IT担当者はAIOpsツールを使うと、例えばシステムへのアクセス量が増大した際のリソース拡張を自動化できる。

2.深刻な問題を人間よりも迅速かつ正確に認識する

 マルウェア攻撃やシステムの怪しい挙動に、IT担当者が気付かないことがある。重要なシステムの挙動が通常の動作から外れる場合、AIOpsツールはサイバー攻撃やマルウェア感染の可能性があると捉え、優先的に問題の解決に当たる。

3.データセンターのグループ間やチーム間のやりとりの効率を上げる

 AIOpsツールは各システムから取得したデータを監視、分析し、IT部門の各チームに適切な情報を表示する。それぞれのチームは情報の共有や解析のために会議を実施したり、関連データを手作業で送信したりする手間を減らすことができる。

主なAIOps製品

 AIOpsツールには、以下のような製品が挙げられる。

  • Splunkの「Splunk IT Service Intelligence」(ITSI)
  • BMC Softwareの「TrueSight」
  • Cisco Systemsの「Cisco Crosswork Situation Manager」
  • Moogsoftの同名ツール
  • HCL Technologiesの「DRYiCE」

 既存のインフラ監視ツールにAIOpsの機能が含まれている場合もある。New Relicの「Applied Intelligence」(NRAI)は同社のインフラ監視ツール「Digital Intelligence Platform」で利用できるAIOps機能で、発生したアラートの対処を自動化する。