ストレージはリースすべきか、購入すべきか?Column

ストレージをリースすべきか購入すべきかの判断は、会社の財務状況とビジネス要件によって、ある程度決まってくる。決定の際に考慮すべき主なポイントを紹介する。

2006年06月22日 09時20分 公開
[TechTarget]

 ストレージを購入するかリースするかの根本的な違いは、購入した場合には、資産の所有権および資産価値と引き換えに購入品の代金を支払うなり資金調達をすることになり、一方、リースやレンタルの場合には、資産の使用権と引き換えに借主から貸主への定期的な支払いが発生し、資産の所有権および資産価値は貸主が保持するという点だ。

 リースと資金調達には、幾つか共通のメリットがある。例えば、ある期間だけコストの支払いを先送りにすることで、毎月の支払い額を減らし、キャッシュフローを軽くできる点などだ。ただし、総所有コスト(TCO)の観点からすれば、リースの方が常に低いコストで済むとは限らないため、企業は「リース対購入」の分析を行う必要があるだろう。リースは従来、高額な商品にも手が届くようにすると同時に、キャッシュフローを最大化し、技術の退化を防ぎ、また廃棄処理の負担を軽減するための手段として提供されてきた。1メガバイト当たりのコストは下がり続けているとはいえ、リースは増え続けるニーズに厳しい予算内で対応するための手段として重宝されている。リースは、現金や銀行の融資を利用せずに事業の財政的な安定を維持あるいは改善するための代替選択肢となる。リースの財政的なメリットと税制上のメリット、および補足事項はケースバイケースのため、(税金、会計、保険、法的問題などについての)自社の状況に関しては、専門家に意見を求めるといいだろう。

 「リース対購入」の判断を下す際に考慮すべき主なポイントを紹介する。

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