TechTargetジャパンでは今回、PCログ監視システムに関する会員アンケートを実施した。管理・リポート機能を重視し、情報漏えい防止などセキュリティ対策としての導入効果を見込むユーザーが多いようだ。
※ 回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
TechTargetジャパンでは2008年12月13日から22日にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「PCログ監視システム」に関する読者アンケート調査を実施した。主にコスト不足が原因で導入済みのユーザーが全体の4割弱にとどまる一方、導入時は費用対効果よりも機能を重視することを示す調査結果が得られた。
以下、読者の回答内容の一部を紹介する。なおPCログ監視システムとは、主にクライアントPCの操作履歴を記録・分析して情報漏えい防止やコンプライアンスの向上などに役立てるためのツールを指す。
「導入している」と回答したユーザーは37.4%と少数にとどまり、未導入が全体の半数以上という結果となった。システムの導入や入れ替えを検討するユーザーも3割に満たず、まだ普及が進んでいない状況であることが分かる。ちなみに、導入済みおよび導入を検討する製品の上位3位以内にはいずれも「LanScope Cat」シリーズ(エムオーテックス)と「秘文ME Log Manager」(日立ソフトウェアエンジニアリング)がランクされており、ユーザーがこれら2製品の導入実績やブランドの知名度を評価したものと考えられる。
「情報漏えい対策」が26.5%と最もポイントが高い。次いで「社員のセキュリティ意識向上」(26.5%)、「内部統制対策」(17.9%)とセキュリティ対策に絡む回答が続き、上位3つだけで約65%を占める。この点から、ファイル操作・Webアクセスのログ監視や情報漏えい時のトレース(追跡)といった機能がセキュリティリスクを低減する直接的な対策となるほか、システムの導入自体が社員の不正行為を抑止する効果となるのを期待していることが読み取れる。
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