オートデスク、電子納品を支援する2次元CADパッケージの最新版NEWS

オートデスクは、電子納品を支援するソリューションパッケージの最新版「AutoCAD LT Civil Suite 2011」を発売する。CAD図面作成から電子納品図面の作成まで、効率的なワークフローを提供する。

2010年02月22日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 オートデスクは2月19日、主に公共事業における電子納品を支援するソリューションパッケージの最新版「AutoCAD LT Civil Suite 2011」(オートキャド エルティー シビル スイート 2011)を3月26日に発売すると発表した。価格は26万400円(税込み)。

 AutoCAD LT Civil Suite 2011は、2次元ドラフティングCADソフトウェア「AutoCAD LT 2011」と、電子納品支援ツール「Autodesk CALS Tools 2011」(オートデスク キャルス ツールズ 2011)で構成される。今回、AutoCAD LTとAutodesk CALS Toolsに新機能を追加し、操作性やパフォーマンスを向上。「作図作業」「ファイルを開く」「レイヤー振り分け」「製図基準チェック・修正」「保存」といった、図面作成開始から公共事業における提出ファイル形式(SXFファイル)での保存まで、一連のワークフローを支援する。

 AutoCAD LT 2011は2次元/3次元CADソフトウェア「AutoCAD 2011」から2次元機能部分に用途を絞った機能限定版。ユーザーからの希望で、選択ツール、ハッチングツールの機能が強化された。また、2次元パラメトリックでは推測拘束機能が追加され、図面・詳細図を、素早く仕上げることができるようになった。

 Autodesk CALS Toolsは、建設プロジェクトにおけるデファクトスタンダードであるDWGファイルをチェック・修正し、国土交通省の要求仕様であるSXFファイルに高速変換する標準ツール。最新版のAutodesk CALS Tools 2011には、DWGデータ読み込みの自動化、DWGデータのTrue Color入出力対応、変更があったレイヤーの情報記憶、Windows 7 リボンメニュー搭載といった特徴がある。

 電子納品は、国土交通省が公共事業を対象に2001年度に開始。CAD図面の電子納品データ(SXFファイル)を作成するには、国土交通省の定める「CAD製図基準(案)」に準拠する必要がある。Autodesk CALS ToolsならびにAutoCAD LT Civil Suiteは、こうしたガイドラインの確認、プロジェクト関係者への作図規定の策定、ガイドライン周知ためのトレーニング実施、エラーの確認など、公共事業の受発注者に掛かる負担を軽減する目的で開発された。

関連ホワイトペーパー

CAD | Windows 7 | ワークフロー


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 株式会社マヒト

「法人名刺」発注の悩み、請求・帳票まわりの不便さを解消するサービスは?

「名刺」はビジネスにおいて重要なツールだ。一方で、拠点ごとに名刺を作成すると請求先が異なり、請求書の管理が複雑になりがちだ。こういった課題を解消し、請求業務の負担を軽減できるクラウドサービスがあるという。

製品資料 Square株式会社

簡単・短期間で導入可能、事業の成長を支える決済サービスとは?

キャッシュレス決済へのニーズが高まる中、簡単かつ短期間で導入できる決済サービスが登場し、注目を集めている。決済の枠を超えた機能でビジネスの成長をサポートする同サービスの特徴を、導入事例も交えて紹介する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

“辞めろ”とは言わない「静かな解雇」が広がる理由

従業員を自発的な退職に追い込む「静かな解雇」の動きが広がっている。具体的にどのような形で行われ、背景にはどのような職場の事情があるのか。現代の職場が抱える構造的な課題を読み解く。

事例 Square株式会社

顧客と注文情報のひも付けが容易に、自転車メーカーに学ぶ満足度向上策

都市生活者向け自転車を展開するトーキョーバイクでは、フラグシップ店オープンを契機に決済システムを刷新。顧客管理のデジタル化と決済業務の効率化を実現。さらに売り上げなどの可視化により、データを活用した運営改善も推進している。

製品資料 株式会社マヒト

「高品質な名刺」を低価格で作成する方法とは?

社員用の名刺を作成する費用を抑えるために自社で印刷している企業は少なくないが、仕上がりに不満が残るケースもあるという。高品質な名刺を低価格で作成するためには、どうすればよいのか。本資料でその方法を解説する。

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...