横河医療ソリューションズとNTT西日本、NTTスマートコネクトの3社が医療機関向けクラウドサービス事業で協業。4月中旬に医用画像データを保管するクラウドサービスを提供する予定。
横河医療ソリューションズとNTT西日本、NTTスマートコネクトの3社は3月16日、医療機関向けクラウド(クラウドコンピューティング)事業での協業を発表した(関連記事:「なぜ、医療クラウド市場は急速に拡大しているのか?」)。今回の協業は、大学病院や地域の中核病院を中心に300以上の医療システムの導入実績を持つ横河医療ソリューションズが、NTT西日本グループ2社のネットワーク技術やデータセンター基盤を利用した医療機関向けクラウドサービスの開発、提供を行うというもの。
協業の第一弾サービスとして、3社は医用画像データのクラウド保管サービスを2012年4月中旬に提供開始する。これまで医療機関内に設置されたPACS(医用画像管理システム)サーバに保管していたCTやMRIなどの医用画像データを、ネットワークを介してデータセンターに保管するサービス(関連記事:「フィルムレス化を促進する医用画像管理システム(PACS)」)。頻繁に参照する医用画像データは、従来通り医療機関内のPACSサーバから参照できる。データ保管の信頼性を高めるとともに、医療機関における機器運用やシステム管理などの負担を軽減する。サービスの提供開始は4月中旬の予定で、その価格は個別見積もりとなっている。
3社は今後、緊急医療や在宅医療などを含む「遠隔読影基盤システムのサービス化」の開発・提供を予定している。また、PACS関連業務のアウトソーシング化などを目指すという。さらに将来的には、複数の医療機関における画像や診療情報の情報交換を可能にする地域医療ハブ機能の提供や、患者個人の健康情報を集約する健康ポータルサイトの構築なども視野に入れている。
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