Active Workspaceで、設計・開発業務フローのムダは解消されるかNEWS

PLMツールもユーザー中心設計に。シーメンスPLMソフトウェアが提唱するHD-PLMビジョンに即した製品がついにリリース。エンジニアリングチェーン全体の情報集約、意思決定支援を目指す。

2012年04月05日 16時59分 公開
[原田美穂,TechTargetジャパン]

 米シーメンスPLMソフトウェアは2012年4月4日、「Active Workspace」を発表した。Active Workspaceは、同社製品群のうち、PLM支援ツール「Teamcenter」の製品ポートフォリオに含まれる。

 Active Workspaceは、同社がこの数年、製品開発ポリシーに掲げている“High-Definition PLM”(HD-PLM)ビジョンに即した製品。具体的には、各所に分散するエンジニアリングチェーン上の情報を集約し、かつ、視覚的・直観的なUIによって、利用者にストレスなく情報を提示するための新しいインタフェースや、情報フィルタリング機能を提供する。

 例えば、ある製品の特定の部品に関連する情報を確認したい場合、図面そのものだけでなく、各種の解析結果や仕様書、取引先情報、製品自体へのクレーム情報などの参照も必要となることがある。通常であれば個別の用途ごとに構築されたシステムに対して、利用者側が必要に応じてアクセスし、それぞれの情報を取得していく手間が必要であったものを、Actice Workspace上で全て解決してしまおうというものだ。こうした目的のためにコンテキスト解釈やデータフィルタリングの機能が実装されている。

 なお、@IT MONOistでは、今回のActive Workspace発表に先立つ2010年9月、HD-PLM製品担当副社長であるブルース・フェルト氏への取材でその設計思想を紹介している。

(@IT MONOist 製造マネジメント

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