今や、オープンソースのXenは、他のハイパーバイザーに水をあけられている。一体何があったのか。LinuxにおけるXenの歴史を振り返ってみたい。
オープンソースのXenに一体何があったのか。
5年前、オープンソースのXenは仮想化に対する新しいアプローチでデータセンターを席巻した。「準仮想化」と呼ばれるこの方式で、Xenはハイパーバイザーと仮想マシン(VM)が相互に通信できるようにし、これを全Linuxディストリビューションに無償で提供した。だが今や、オープンソースのXenは他のハイパーバイザー、特にVMware ESXi、Microsoft Hyper-V、KVMに水をあけられている。一体何があったのか。
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)とSUSE Linux Enterprise Serverを含むあらゆるLinuxディストリビューションにオープンソースのXenが搭載されていた当時、同ハイパーバイザーにはまだ難点があった。最大の難点は、Linuxカーネルがこれをサポートしていないことだった。結果として、オープンソースのXenは特定のLinuxカーネルに縛られていた。IT管理者はハイパーバイザー機能のために、メインストリームカーネルの上のパッチとしてオープンソースのXenを導入しなければならなかった。事後にカーネルをアップグレードすることはできなかった。カーネルをアップグレードすれば、Xenの機能性が損なわれる可能性があった。それゆえオープンソースのXenは優れたサーバ仮想化機能を持っていたにもかかわらず、Linuxの他の機能の採用を遅らせることになった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...